2006年05月23日
中国の見積書
管理人が働く中国系企業で、業務の一部をアウトソース
するにあたり、管理人が業者の選定をすることになった。
とりあえず某日系業者に連絡してみると、やってきた
のは広州の某理科系大学を卒業したての営業S君。
彼はぎりぎりコミュニケーションできるくらいの
日本語を話すことができた。
中国語で打ち合わせを始めたのだが、S君はまだ全然
要領がわかっておらず、ちょっと質問すると全く答え
られない。マニュアルとおりの説明をするのが精一杯
のよう。
イライラして聞いてみた。
NINI「ところであなたの会社は日本人の営業担当も
いるのよね?」
S君 「いますが大手のお客さんのとこにしか
行きません(ニコニコ) 」
....彼に質問の答えをもらうのは諦め、こちらが知りたい
ことをを一つ一つ丁寧に説明することにした。S君が理解
できたことを確認する頃には、管理人もどっと疲れていた。
NINI 「会社に帰ったら他の人に確認して、メールで
なるべく早く見積を送ってください。判った?」
S君 「ハイ!(さわやか)」
次の日の朝、PCを立ち上げるとS君から見積と思われる
メールが届いている。送信時間は前日夜11時すぎ。
おお〜、やる気はあるじゃんとちょっと感心し、
メールを開けてみると本文は空白で、添付ファイルが
一つ。
(以下S君による見積書の内容、カッコ内は管理人注釈)
NINIさん、
日はうらら空は青く、(30年前の
「手紙の書き方」を参考にした?)
いよいよ爽やかな季節になって来ました、
仕事は忙しいですが、(誰が??)御元気ですか。
(数時間前に会ったばかりだと思います)
本当にすみません、出来るだけ早くE-MAILを送る
約束なのに、そんな遅くなって、本当に御免なさい!
さて、弊社と貴社の間には業務協力についての件ですが、
私は次のようなオファーを さしあげます。
〜具体的見積内容(省略)〜
まだ、何か分からない所があったら、私と連絡して
いただきませんか!
今日は、初めでNINIさんと会いますが、なんか、旧い
友達とあったの様な感じがあります、NINIさんはとでも
明るくて、優しくて本当に可愛い子ですよ!
(いや、私の方は半分キレそうなのを我慢してたんだけど)
NINIさんと友たちになりたいですが、よろしいですか!
(ここまでの部分、清音と濁音がことごとく間違って
ます。)
まずは右お願いまで、まだ連絡します!
附:当月の費用は当月で払います。現金でも振り込み
でもいいです!
--------------------------------------------(完)
あ〜朝からよく笑った。これだから中国生活はやめられない。
てか、以上すべての内容をA4一枚にまとめて添付
ファイルで送るのはやめてくれないかな。上司に見積を
見せる前に余計な部分をカットしなきゃいけないからさ。
って、今日の記事はちょっと自慢?オホホ
2006年05月19日
気がつけば中国人
管理人も中国在住3年弱になると、やはりいろいろ
なところが中国化してきた。
まず、日本ではすごいコーヒー中毒だったのに
お茶を飲むようになった。しかもコップに直接、
お茶っぱを入れてお湯を注ぐと、飲み方も本格的だ。
あとは、当日にいきなり電話して人の家に遊びに
行ったりとか、会社で人が話しているところに割って
入る(急いでいるときだけだが)とか、明らかに
中国に来てから身につけた習慣だ。
これらについては自分自身で自覚があって、
「私も現地化したもんだ」と、実をいうとちょっと
満足感があったのだが...
今日、自分でも気づかない部分で中国化していた
ことが露呈する事件があった。
あるルートから、クライアントである日系企業の
中国パートナー、A社が製品の横流しをしているらしい、
との情報を得た。状況から見てこの情報が真実で
ある可能性はかなり高かったが、決定的な証拠はない
段階で、管理人は”A社は不正をしている可能性が
あります”とクライアント宛にメールを書いた。
するとこのクライアントより、
”弊社のパートナーが不正をするようなことはない
と信じたい。証拠が揃っていない段階で安易な表現は
謹んでください”
といった趣旨の返事が来た。
このメールを見たときの管理人の衝撃がご想像いた
だけるだろうか?
人を見たら疑うのがいつの間にか習慣になっている、
これはしょうがないとしても、他人もこの習慣を共有
しているはずだ、と無意識に考えていた。
A社が不正を行っている可能性が高く、それを
クライアントに早めに知らせた、というこの判断
自体は正しかったと思う。だが、パートナー企業を
疑われてクライアントが気分を害しないだろうか?
などとは露ほども思わず、それが文面にも出てしまっ
たのだ。
中国では知らない人を疑ってかかるのは当たり前だ。
それが失礼なんてことはない。
このことは中国に住んだことのある方ならご理解
いただけると思うのだが、このお客様は日本にいて、
中国滞在の経験もない。ごく自然な日本人の発想で、
”証拠もないのに人を疑うようなことを軽々しく
言うものではありませんよ”
と管理人を諭したわけだ。
ちなみにこのお客様は、おめでたい性善説主義者と
いうわけでは決してなく、A社が疑わしいと情報提供
したこと自体には感謝していただき、裏を取った上で
何らかの対策をとる、とのことであった。
要するに管理人の口調(文調?)が適当ではない、と
ご指摘いただいたわけだ。
中国人同僚にこの話をしたら、クライアントが
なぜ”証拠もないのにうんぬん”などと言うのか、
そして管理人が何にショックを受けたのか、イマイチ
理解できないようであった。
先日日本に一時帰国した際、某大型オフィスビル1Fの
食堂で、携帯や財布をテーブルの上に置いて場所取り
してある光景を見てちょっとびっくりし、”ああ、日本
だなあ”と思った。
これからどこまで自分の中国化が進むのか、楽しみな
ような怖いような.......
でも、中国人同僚に”NINIはもう中国人だ”と言われると
素直にうれしかったりします。彼らにとってたぶん
最大の賛辞だと思うので。
2006年05月13日
中国のネット恋愛-その2
さて、前回のつづき。
両親の代にカナダに移住したエリックは、完璧な
中国語を話すが中国語の読み書きはできなかった。
アンは結婚する相手としては考え方や生活習慣が
同じ中国人が良いと考えているので、エリックが
中国語の読み書きができない点については多少
ひっかかっていた。
が、その次の週末も、その次もエリックはマメに
深センから車を運転してアンに会いにきた。
他に女がいるような様子はまったくなく、アンの
警戒心も緩みはじめ、中国語の読み書きができない
くらいは目をつぶるか、と思い始めた頃、事件は
起こった。
アンはイングリッシュネームを勤務している外資
系の会社だけで使っていた(管理人は最初仕事の関係で
彼女と知り合ったので、彼女をアンと呼んでいる)
だが、彼女は個人的な友人や家族の間では中国語名で
呼ばれる方が好きで、3回目にエリックに会った時、
彼に自分のことを中国語名で呼んでくれ、と頼んだのだ。
ところがエリックの返事は
「中国の名前で呼ぶなんてなんだか変な感じ。英語名
の方がかわいいと思うよ」
だったのだ。
アンはこれを聞いてカチンときてしまった。
「その時は自分だって中国人のくせに、ってすごく
腹が立った。だけど後で冷静に考えたら、な〜んだ、
彼はただの老外(ガイジン)だったんだ、見た目も
話す中国語もまるっきり中国人だからうっかり
勘違いしたけど、中身は全然違うんだって、
そう気がついたらなんかすーっと冷めちゃって。」
アンがエリックに転職して上海に行くことを告げると
「あ、そう」とそれっきり見事に連絡が途切れた
そうだ。
「ネットで知り合うってなんだか虚しい、って思った。
だってこれが普通に知り合ったんだったら
引越ししても少なくとも友人としての関係は続く
でしょう? こんなに跡形もなく消えうせるなんて」
アンはGWを利用して上海に引越し、今は新しい会社に
勤務している。
「上海で知り合う人の方が自分に合っているみたい」、
だそうだ。
アンはもともと太っていなかったのですが、上海に
行く前にダイエットして2kg痩せ、気合を入れて
引越して行きました(笑)
2006年05月09日
中国のネット恋愛 - 事実は連ドラより奇なり(?)
連休前はめちゃくちゃ忙しく、連休中は遊びほうけて
すっかりブログの更新をサボってしまいました。
すみません。
さて、随分前に予告したネット恋愛の話。
最近アンは根性で彼探しをしているのだが、その
アンと2週間ぶりに会ったらいきなり;
「この2週間の間に彼ができたり、別れたり、
結婚したりしてない?」
とすごい勢いで聞かれた。
「ないない、あるわけないでしょ。なによ急に」
「いや最近、久しぶりに会った友達が皆電撃結婚
してたり離婚してたりするから..爆弾発言される前に
こっちから聞こうと思って。」
そうとうあせっているようだ。
親戚や友達が持ってくるお見合い話ではこと足りず、
ついに出会い系サイトにも手を出したと聞かされた。
この日からしばらくたったある日、
「報告することがあるから♪」
とKFCに呼びだされた。
何でもその前日の日曜、出会い系で知り合った
深セン在住のエンジニアに会ってみたら意外にも
すごく気があったのだという。
性格的に気に入っただけではない。
この彼、エリック氏はカナダ生まれの中国人2世で
米国の有名大学の博士号を持っているそうだ。
また米国IT企業の駐在員として1年前から深センに
住んでいるそうで、つまり条件的にも申し分なかった
のだ。
「よかったじゃない。ネットで知り合ってもそんな
いい人っているんだね」
「でもね、こんなに条件がよくて35歳まで独身って
変じゃない?」
「たまたまでしょ。まあ×イチの可能性はあるかも。
聞いてみた?」
「さすがに初めて会うのにそんなことまでは聞けな
かった。だけどあまりに話がウマすぎるし、ネットで
知りあってるから疑いはじめるとなにもかも疑わしく
思えるんだよね。 勤務先の名刺はくれたんだけど」
と見せてくれた名刺の肩書きにも確かにDr.とある。
「う〜ん、心配だったら名刺の電話番号に電話して
みればそこに勤務してるかどうかはわかりそうだけど..
話した感じでウソを言ってる雰囲気はあったの?」
「そうだなあ....勤務先とか学歴とかはあんまりウソ
を言ってる感じはなかった。ただ、プライベートな
ことは分からない。なにか重要なことを隠している
気もする。下手すると既婚者かも」
エリック氏はアンのことを気にいったようでまた次の
週末にも深センから広州に会いに来る、と言って
帰っていったそうなので、既婚者である可能性は低い
と思うだが....
管理人はもう一回会って確かめればいいんじゃないの?
思ったが、アンにしてみるとそんな悠長なやり方
は我慢できなかったらしい。
なんと、翌日には彼女の会社の深セン支社の同僚のツテ
を頼ってエリック氏の身辺調査を手配していたのだ。
(そこまでするか.....)
さらにその日の昼、仲良くしている会社の上司(35歳
男性)に意見を聞いてみたそうだ。
エリックと同年齢のその上司の意見はさすがに鋭かった。
「そりゃ〜絶対に何かあるね。中国に来て1年経つん
でしょ?この間、独身なのに誰とも何もなかったなんて
ありえないよ。奥さんか彼女か、いずれにせよ絶対女が
いるよ。やめた方がいいよ」
そのまた翌日の火曜、早くも身辺調査の1次結果がでてきた。
エリック氏は確かに名刺の会社に名刺どおりの肩書きで
勤務しており、少なくとも深センでは独り身だという。
また本人が言ったとおり、毎日6時半に退社した後は
まっすぐ帰宅するらしい。
アンは余計判断がつかなくなってしまった。
「毎日ほとんど残業もないのに、奥さんも彼女もいない
なんてありうる?特に深センは何が何でもお金もちの
男性を捕まえたい農村出身の女の子がうようよしてる所よ?
特にエリックみたいな海外国籍の華人は一番狙われる
ターゲットのはず」
ちょっと勘ぐりすぎでは?とも思うのだが、今までさんざん
お見合いその他をやって一人も満足の行く相手に会えな
かったのに、ネットであっさり見つかってしまったのが
どうにも納得がいかないらしい。
本当はここからエリックと何回か会ってゆっくり
見極めればいいだけの話だったのだが.....
実はこの数日前にアンはヘッドハンターの紹介で
上海にある、国内最大手製薬会社のプロダクト
マネジャー職の面接を受けていた。本人は話を聞く
だけのつもりで面接に行ったそうなのだが、結果は
見事採用。しかも現在の2倍以上の給与を提示された
そうなのだ。
製薬業界もその他多くの業界と同じく、中国国内の
ヘッドクオーターを上海に置く企業が多いそうで、
アンはかねてから機会があれば上海に行きたいと
言っていた。それが突然実現しそうなのだ。
「今まで何年も毎日家と会社の往復だけで単調この上
ない生活だったのに、一体なんでこんなに急に
いろいろおこるわけ??」
と頭を抱えている様子だった。
「とにかく次の週末にエリックともう一回会ってから
考える」
果たしてアンの決断は??続きは次回を!