2005年10月09日
「中国式離婚」鑑賞記
中国に住んでいる方にはブームも去ったのに今さら、
な話題で恐縮だが。
国慶節の間、前から面白いと聞いていた「中国式離婚」
のDVDを買って見てみた。
セリフが聞き取りやすく
中国語学習にお薦め
日本でもスカパーで
放送中(日本語字幕付)
見終わった正直な感想。
中国のオバサンって怖い〜〜!!
中国人の奥様、GFのいる男性は見ないほうがいいかも
知れない。背筋が寒くなること請け合いだ。
ストーリーはこんな感じ。
国立病院に勤務する外科医の宋建平と小学校の教師を
している林小楓は結婚してまもなく10年。来年小学校に
入学する息子がいる。
建平は腕がいい医者だが、金儲けにあまり関心がなく、
給料のいい外資系病院に転職しろと小楓がうるさく言う
のにも耳を貸さないので、小楓は相当不満を感じている。
小楓を演じる蒋雯麗。とても綺麗な
女優さんですが、このドラマの中
ではオニババにしか見えない、
素晴しい演技力!
ここから夫婦の間に小さな亀裂が入り、この後さまざま
なすれ違いや誤解が重なって、小楓は建平が浮気をして
いると思い込む。
このあとの小楓のストーカーぶりがすごい。夜叉の
ような形相で建平の職場まで押しかけたり、浮気相手と
勝手に勘違いした隣人の肖莉に殴りかかったりする。
建平が結局外資系病院に転職し、順調に出世して忙しく
なると「家庭のため」と建平に一言の相談もなく、教師
の仕事を辞め、専業主婦になる。
これで暇をもてあますようになった小楓は、1日に何度も
建平の職場に電話するなど、ストーカー行為が一層ひどく
なっていく....
怖いもの見たさで一気に見てしまったが、冗長な上に
ありえない誤解の連続だけで進むストーリー展開。
結婚の意義について考えさせられるとか、
美しい夫婦愛に感動するとか、
登場人物に共感するとか、
ぜんっぜんないドラマだった。
(ホラーとしては一級品)
中国人は日本や韓国ドラマをよく見ているので、目は
そこそこ肥えているはずなのだが、なぜこのイマイチ
な出来(ファンの方いらしたらすみません!)の
ドラマがヒットしたのだろうか?
以下、管理人の勝手な考察だ。
まず前提として、中国の離婚率は大変高く、いろんな
統計があるのだが、いまや日本を追い抜いているのは
間違いないようだ。
特に離婚率が50%を超えている北京では、「吃飯了口馬?」
=ご飯食べた?という中国の伝統的あいさつの代わりに、
「離了口馬?」= もう別れましたか?
を使うのが最近の流行になっているほどだとか
(知り合いに聞いた話なのだが、本当かどうか北京在住の
方の情報求む!)
なので、離婚というテーマを自分に関連づけて見る人が
多い、というのが考えられる理由その1。
理由その2は、中国人にとっては目新しいだろう
と思われるテーマがこのドラマの中にあるせいだと思う。
それは「専業主婦になるか否か」という選択だ。
よく知られているが中国には専業主婦が少ない。
これは、夫婦二人で働いて子供一人を養うのが
精一杯という経済的問題のせいもあるし、日本
ほど勤務時間が長くなく、お手伝いさんが安く
雇えるなど、家庭と仕事を両立しやすい社会環境
のせいでもある。
が、このドラマのように最近の一部の中国人女性に
とっては専業主婦という新しい選択肢がでてきた。
小楓は「家庭のため」と信じて、情熱を傾けてきた
教師の仕事を辞めた結果、心のよりどころや自尊心を
失ってしまい、あげくの果てに建平に愛想を尽かされて
しまう。
これまで中国の女性は、選択肢がなかったので逆に
言えば自ら選択せずとも済んだ。
これからは選択肢がある代わりに、選択を誤っても
結果には自分で責任を取らなくてはならない。
日本では昔からあるテーマなので見落としてしまうが、
中国人女性にとって「自分の責任で人生を選択する」と
いう発想は新鮮な衝撃だったのではないだろうか。
まあ、私的には最後に突然変な日本人が登場して、
「日本人のせいで離婚になった!」などという
になったりしないだろうか?というのが最大の懸念
(楽しみ?)だったのだが、さすがにそれはなかった
です...
奥さんのお尻に敷かれっぱなしの中国男性からみると
「本当に嫌だったらガマンしないで自分から離婚を
言い出してもいいんだ!」と認識させられた点で、
これまた衝撃的なドラマだったのかも.....
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これってやっぱり8元くらいですか。時々再生できないのがありますよね(笑)
>>小楓を演じる蒋雯麗
この人はNHKの「大地の子」に出てたような気がします。その他いろいろな作品に出ている売れっ子ですよね。
>>「離了口馬?」= もう別れましたか?
を使うのが最近の流行になっているほどだとか
私も2−3年前から数回聞いたことがあります。
妻の方が露骨に悪役になっており、とても「中国式」とは言えない代物でしたが、おっしゃるとおり「ホラー」としては一級の出来栄えでした。
確か原作者は「離婚」をテーマとした小説では第一人者の女性作家だったと思いますが、何を思ってこの作品を書いたのかは不明です。
最近広州の海賊DVDの価格相場は1枚5元です。昨年までは6元だったのが、競争激化(?)で値崩れしています。これは3枚組だったので15元でした。
主役の二人は共にとても人気のある役者ですが、普段のイメージとぜんぜん違う役柄を演じてもぴったりはまっていて、さすがだなあと思いました。
>私も2−3年前から数回聞いたことがあります。
すごい。私は中国に住んでても聞いたことないのに..
>まかぼろさま
作者のインタビューを雑誌でみたことがあるのですが、もともとの台本はコメディだったようです。なぜか撮影が進むうちにホラーになってしまったとか。
「女性に対して厳しすぎる結末では?」という問いに、「本当に厳しいのは男性の方。女性は選択肢があるが、男性は強くなる、という一つの方向しかない」
と答えていて、なるほど、と思いました。
7月末まで北京に1年間語学研修に行ってたので、『中国式離婚』見てましたよ〜。蒋雯麗が好きなので。
広州のDVD価格5元なんて素晴らしい。北京は安いところで7元でした。でも未だにVCDもあって、古いドラマだとVCDしか入手できない事も多々ありました。
また遊びにきます。
ところで、3枚組とのことですが、23集ですから、これは圧縮DVDですね。それなら、当地では1枚4元です。本来のDVDは新譜1枚6元です。
を使うのが最近の流行になっているほどだとか
私も北京にいるとき聞いたことがあります
ただし語学学校の先生でしたが(^_^;)
う〜ん、ホラー苦手なんですけど
今度見てみます・・・・
http://shop.yumetenpo.jp/goods/d/nittyuu.co.jp/g/m2051/index.shtml
中国のドラマっておもしろいですか?
台湾人の生徒は、「中国の歴史ドラマはおもしろい」と言うんですが、僕はまだ一度も見たことがないです。
台湾のドラマはやっぱり日本に比べるとおもしろくないのが多いです。
しかも、撮りながら放送するので、視聴者の反応にしたがって途中でストーリーが変わっていったりします。
視聴率がよければずっと引き延ばし続けて、だんだんグダグダになっていきます(日本の連載少年漫画と同じ)。
中国もそうですか?
仕事で雇っていた下請け会社(鉄工所と鳶職)のラオパンはラオパニオンに頭が上がりませんでした。
完全に尻に引かれている感じでしたがラオパンは
ラオパニオンの居ない所で愛人に電話(携帯)しているのを目撃しました。(笑)
はじめまして。広州でも古いドラマだとVCDしかなかったりしますよ。VCDの方が日本に持ち帰って問題なく見れる場合が多いですよね。
またお待ちしてます!
>KIMさま
陳道明はインタビューなんかを見ると、私生活ではこのドラマとは逆で「大男子主義」っぽいですね。どんな役柄もぴたりとハマって本当に上手い役者さんだと思います。圧縮DVDだと4元とは安いですね。でも製造するのに圧縮も非圧縮もコストは同じじゃないかという気もするのですが。。。またお待ちしてます!
>きだまうみさま
やはり「離了口馬?」は使われているのですね。
広州人は実際的で夫婦仲が悪くなっても損得勘定から離婚しない人が多いのだとか。だから広州ではこのセリフを聞かないのかもしれないです。
「駱駝祥子」面白そうですね!82年の作品だと確かにDVDを見つけるのは至難の技かも...古い作品とか文芸作品を専門に売っているDVD屋さんをあたらないと、普通の店ではないでしょうね。私もぜひ見たいので週末にでも探してみます。
>koichiさま
中国のドラマは面白いのもあるんですが、どういうわけか終わりが尻切れトンボなんですよ。「中国式離婚」も若干当てはまります。歴史物は私はどういうわけか今までみたことないんですが、面白いらしいですね。
途中でストーリーが変わっていく、というのは聞いたことないです。いままで見たのはダラダラはしているものの、一応伏線が効いていてちゃんと最初から構成してあるかな、という気がします。日本も昔は視聴率がいいとダラダラつづいてましたよね。最近は何でも1クールでおわりですが。
中国語をしゃべるカ−ク船長やスポックは確かに笑えるかも....というか渋いDVDを買っていらっしゃいますね!
家庭で安らげないからこそ、ラオパニオンに隠れて愛人を探すんでしょうが...見つかったらどんな目にあうか想像しただけで寒気です。
>worldwalkerさま
私は英語だったらそこそこ聞けるのですが、英語、中国語以外の映画は字幕より吹き替えの方が好きなんですよ。日本の吹き替えの技術はすごいと思います。字幕だと細かいニュアンスが大部分省略されてしまんですよね。
コメントありがとうございました。
なるほど、今までのパターンを破った意外性が人気の秘密、というわけですね。それにしてもこのドラマはあんまりにも夫がかわいそうで、妻がめちゃくちゃでしたからね。もう少しバランスが取れてると考えさせられる部分もあったかもなあ、と思います...
またコメントお待ちしております!
