2006年06月18日

サッカーワールドカップ予選!広州の悲劇

地元一部メディアの報道によれば、かのフィリップ
・トルシエ氏が2008年オリンピックの中国代表チーム
監督に決まったようです。前々からうわさはありま
したが...トルシエ

おとといの新聞を見て、どっかで見た顔
と思ったら

 


 


さて、中国でもW杯は大いに盛り上がっているのだが、
TVでワールドカップ観戦する中国サッカーファンの
胸によぎるのは、2年前のドーハの悲劇ならぬ
広州の悲劇に違いない。


2004年11月17日、広州の体育中心でW杯予選、中国
vs香港が行われた。

管理人はルー君と、彼が勤務するやっつけ仕事デザイン
会社
の社長(といっても30歳くらい)、トウさんと
一緒に観戦に行った。

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今日の記事の本題からは多少脱線するが、この年
2004年は春先に各地で反日デモが起き、8月の
アジアカップ(この決勝戦の日本は強かったですね!)
で反日感情が頂点に達した、あの年だ。

日本人である管理人がサッカーを見に行くのはちょっと
した緊張感があった。ルー君もトウさんも管理人が
日本人だと周囲にばれないように会話内容に気を
つかってくれたりした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

中国ではコンサートなど、人間が多く集まる場所は
日本よりずっと警備が厳重だが、この日はいつにも
増してものすごい厳戒態勢だった。

まず、荷物は全部会場の外の荷物置き場に預けねば
ならず、会場に入るのにボディーチェックをし、
さらに金属探知機にかけられるといった具合だ。

サポーターが暴動を起こすのを恐れたためだろうか?

というのもこの日は中国代表にとって天下分け目の
決戦だった。

ここまでに中国は最初4連勝した後、クウェートに
敗退してこの時2位。この日が予選最終戦。

この日の同時刻、グループ1位のクウェート対マレー
シアの試合も行われていた。

中国とクウェートとの直接対戦成績は1勝1敗、得点も
1−1で並んでいたが、グループ全体の得失点差で-2。
つまり、この香港戦でクウェートよりも2点以上多
く取らなければ本大会に出場できない
、という非常に
厳しい状況にあったのだ。

そういうわけでこの日、観客席にはうまくボディー
チェックをごまかして小型ラジオを持ち込んでいる人
が数人いた。もちろん、クウェート戦の様子を聞く
ためだ。


いよいよ試合開始!


どちらのチームも切れがよく、互角に見えたが前半
8分で中国が先制ゴール。会場は大ウェーブの盛り上がり。

とりあえず中国人のふりをしている管理人ももちろんウェーブ!

気になるのはクウェート戦の様子だが、なにしろうる
さくて隣のルー君が何を言ってるのかもよく分からない
ほど。ラジオなどちゃんと聞きとれるはずがない。

周りでラジオを聴いている人たちの情報が錯綜する。

「クウェートが1点入れたらしい」
「違う、マレーシアが1点入れた」

前半43分で中国が2点目ゴールを決め、前半2-0で終了。
この時会場アナウンスが、クウェートVSマレーシアが
前半1-1と伝えた。
得失点差で並んだ! 


後半開始。

いきなり中国が1点を追加!いよいよドイツ行きが見えて
きたか?!

が、ここでクウェートもどんどん点を入れ始める。

トウさん「オイルマネーで八百長やってんじゃねーの?」

さて、八百長疑惑という意味では中国の方がよっぽど
マークされていた。
何しろ中国と香港は政治上は同じ国
試合前にアジアサッカー連盟とFIFAが「不正のないように
しっかり監視する」と言っていたほどなのだ。

後半が始まってあっという間に中国は3点追加で5-0。

う〜ん、なんか香港代表、いま全然動いてなかった
ように見えるな〜。でも不正やったら即没収試合
と警告されてんだからさすがに不正はないよな〜、

などと考えていると、5-0となって中国代表も安心した
のか、どことなくだれてきた様子。


       ところが、


「クウェートがまた点を入れたらしいぞ」
と聞こえてくる。が、果たして何点入れたのか、
よく分からない。5-0でもまだ足りないのだろうか?

この時80分を超えていたが、また中国が点を入れた。

おいおい、クウェートが点を入れたらこっちも
入るのかい?


周りの中国人からも「嘘くさ.....」という声が
ちらほら聞こえて来る。


試合終了間際にまた追加点、結局中国は7-0と圧勝!!


周りは大興奮。誰もがドイツ行きを確信した。 


        が、


ラジオおじさんから聞こえてくるクウェート戦の6-1と
いう結果。

あれ、得失点差0になった。これってどうなんの??

会場がどよめいたところで、選手が去ったグラウンド
数百人単位の警官が現れた。

「速やかに帰宅してください」というアナウンス
が流れ、我々は何がどうなってるのかよく分からない
まま、会場を後にした。


結局われわれは帰り道、唐さんの運転する車の中の
ラジオで中国はクウェートに総得点差で1点 、
たった1点 負けてドイツ行きを逃したことを知った。


結局、八百長があったのかどうかは誰にも分から
ないわけですが。最近、周囲の友人に「あの試合、
なんか嘘くさかったよね〜」というと皆あいまいな反応
でした。どうやら心の中では皆ちょこっと疑ってるよう
です(笑)

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後注:コメントでご指摘いただきましたとおり、この試合は
第1次予選でした。記事中に誤解を生むような表現が
ありましたのでここに修正いたします。



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この記事へのコメント
翌日の香港は、
「こんなにゴールを許してやったのに、
それでも予選落ちかよ、中国は」
「もう、どーしたらいいのか分からん」って、
くさくさモードでしたよん。
Posted by さっぴぱ at 2006年06月18日 13:12
ははー!そういう面白い話があったんですか!うーん、灰色ですね。でもそこまでやって勝ち残ったとしても逆にファンの興味を損なうと思いますねえ。それは国益になりませんぜ。

中国でのサッカー観戦で難しいのは、人名がなに言ってるのか分かりにくいこと。だってすべて中国語発音で、”リューズーデン”・・・ああ、柳沢?てっきり毛沢東(マオズードン)かと思っちゃいました。あと川口のことをアナウンサーが活きられる!活きられる!と言っていると思ったら、川口の名前って”能活”(中国語で活きられる!)なんですねえ。それに中国のアナウンサー怠けすぎ。淡々と事実を述べるのみですね。僕的にはここまで駆け上がってきた苦労談とか、裏話的な解説がすきなのですが。あと今回のWC大写しの鳥瞰場面がやたら多くないですか?カッコイイ選手の汗がきらめく姿を見て痺れたいと思っている人もいると思います。
Posted by MOTO at 2006年06月19日 11:14
あ〜、懐かしい話題ですね!日本でも皆「。。。クサイ」と話してました。

しかし、トルシエ決まりましたか。あの選手の扱いに中国人は耐えられるんでしょうか???
Posted by suuchan at 2006年06月19日 22:18
>さっぴばさま

お久しぶりです!この年の香港代表、決して弱くはないはずだったのに、香港人はガックリだったでしょうね。しかも、中国も予選落ちした日には。

>MOTOさま

川口については新聞についても「日本は川口のおかげて生き残った(=能活)」ともじってるのがありましたよ。クロアチア戦のアナはオーストラリア戦よりは大分ましになってましたね。広東語放送のアナだと日本のようにすごくしゃべります。私は聞き取れないの
で「広東語の局のアナの方が上手だね」とルームメイトにいったら「サッカーに関係ないこととか、適当にべらべらしゃべってるだけ」だそうです。
Posted by NINI at 2006年06月19日 23:33
>suuchanさま

はじめまして!トルシエ自身は前々から中国の監督を希望していたのですが、中国から(ギャラが高すぎで?)断られていたのが、どういうわけか結局決まったようです。契約金額は発表されていませんでしたが、中国に値切りに値切られたのではないでしょうか?
またお待ちしています!
Posted by NINI at 2006年06月19日 23:38
トルシエ監督は実際にかなり値切られた模様です。
Posted by 世玉 at 2006年06月20日 00:26
中国と香港が八百長したのかはわからないですが、
それでも八百長したくなる気持ちは良くわかりますね(^^;

中国は経済効果がすごい見込めますし、
香港は中国に恩を売る事が出来る・・・・。

クウェートもお金あるし・・・・

何かそう考えると色々なパワーバランスがあるような
気がして面白いですね(^^

Posted by at 2006年06月22日 01:18
トルシエが監督やったら中国チームは強くなると思います。でもトルシエは規律にうるさいから中国選手が耐えきれるかな。
Posted by worldwalker at 2006年06月22日 10:58
これは一次予選のときの話。いかにもこの試合に勝てば中国がドイツに行けたように書かれているが、実際は最終予選に進めただけ。その程度のレベルのことなので日本では話題にものぼらなかった。
Posted by turky at 2006年06月22日 14:42
ブログ主の認識に誤りあり。この話は所詮一次予選のことで、クウェートは二次予選でボロ負け。
中国はW杯予選で過去、数々の苦い経験がある。

正念場で香港に負けたこともあるし、最終予選UAE戦で残り10分を一点入れられても良い状況で、3点取られたこともある。

心ある中国サッカーファンは中国代表に愛想を尽かしている。

中国人曰く、中国人にはチームワークができない、ゆえにサッカーが弱い。
Posted by yellow at 2006年06月23日 02:19
先日中国の田舎に行っておりましたがワ−ルドカップの試合を盛んにテレビで流していました。
飲食店でもテレビで流してたりワ−ルドカップの垂れ幕があったり、自国のチ−ムが出ていないのに熱心でした。
これって北京オリンピックに向けての国民へのアピ−ルかいな?
Posted by とんじい at 2006年06月25日 12:40
>世玉さま

ここ数日どういうわけかコメントの記入ができず、お返事遅れました。すみません。やっぱ、中国人には値切られてしまうんですねえ(笑)

>慎さま

そういえばトルシエ監督はイスラム教に改宗したそうなので、今後はアラブのお金持ち国家の監督をするほうが稼げそうですね。

>worldwalkerさま

私の周りの中国人も現時点での中国チームにはトルシエのような、選手の自主性を重んじない監督のほうがいい、と思ってる人が多いようです。
Posted by NINI at 2006年07月03日 00:27
>turkyさま、yellowさま

ご指摘大変ありがとうございました。管理人の記憶がおぼろげで大きく間違えてしまいました。

>心ある中国サッカーファンは中国代表に愛想を尽かしている。

これは確かにそうみたいですね。それにしても中国サッカーファンは中国がW杯に出ていなくてもすごく熱心にTVを見ていますよね。日本だったら日本代表がでていなかったらここまで盛り上がらないと思います。中国の方が日本よりもサッカー熱が強烈みたいですね。

>とんじいさま

香港に熱烈サッカーファンが多いのはイギリスの影響かな、ということで理解できるのですが中国でなぜこんなにサッカーが盛り上がっているのか不思議です。
北京オリンピックへ向けての配慮かどうか知りませんが最近中国のメディアの対日報道は以前に比べて格段に軟化したと思います。
Posted by NINI at 2006年07月03日 00:32