2006年07月07日
人生は交渉だ!
先日、仕事で朝から午後3時くらいまで車が必要に
なった。同僚のK君とタクシーに乗り込んだとたん、
彼が値段交渉を始めた。
「今日午後3時まで、市内を2箇所回って、昼ごはん
の間待ってもらって、空港まで行って、市内に戻って
きたら終わりなんだけどいくらにしてくれる?」
メーターを倒すと600元(9,000円)くらいだろう。
運転手「お客さん、いくら出します?」
K君「いや、まずそっちから言ってよ」
自分から先に値段を提示しないのは大原則だ。
この後、運転手もK君もいろいろ関係ない話を
したりしてのらりくらり値段交渉。
K君「運転手さん、どこの出身?河南省なんだ。
じゃあ、お互い北方人同士だね。名刺くれる?
これからも車が必要になった時は呼ぶよ。
北方人同士だからね。さっぱりと行こうよ」
結局、350元と妥当なところで値段がまとまった
のは出発してから40分後、一つ目の目的地に到着
してからだった。
中国人の値段交渉は毎回本当に感心させられる。
中国に住んでる日本人でも粘り強いという点では
中国人顔負けの人も結構いるが、強硬すぎて交渉を
決裂させてしまっていることがままある。
交渉において重要なのは粘り強さではなくて、
適正な市場価格を調査する力だ。あるいは、たとえ
相場より多めに支払ったとしてもその分の見返り
が期待できるならそっちを選ぶ、という決断力だ。
この点において、日ごろから他人の持ち物に対して
「いくらだった?」
と、マーケティング調査を怠らず、同僚間でも
給与を教えあっている中国人に対抗するのは
難しいだろう。
さて、自腹ではない、会社に請求できる費用でさえ
ここまで頑張って値切るのだから、自分の給与交渉
はもっと熾烈だ。
日本以外の場所はどこでもそうなのだろうが、中国
では給与は交渉で決まる。全員がプロスポーツ選手
みたいに毎年真剣勝負の年俸交渉なのだ。
先日、ルームメイトのアメイの大学の時の同級生、
ウエンディがスーツケースをもってやってきた。
広州の隣の仏山市にある貿易会社を辞めて、広州
で仕事を探すのでしばらくアメイの部屋に居候する
という。ウエンディによると、給与は5,000元と
良くも悪くもない、といった程度だったが、遊ぶ
場所もない仏山はつまらなく、やはり広州市内に
転職したいのだそうだ。
「辞めるって言ったら社長は給料を1,000元上げる、
って言ったんだけど、たった1,000元くらいで
気が変わるなんて思ってもらっちゃ困るんだから」
かくしてプータローのイソーローとなったウエンディ
だが、翌日からもインターネットの転職サイトなどを
見たりしてはいるものの、実際に応募している様子
もなく、そんなにあせってはいないようだった。
1週間後の金曜の夜、アメイとウエンディがなにやら
真剣に話している。何でも社長が給与を2,000元アップの
7,000元にするから戻ってこい、と言ってきたのだという。
貿易業務で7,000元なら悪くない。だが、ウエンディは
考えた末にやはり;
「やっぱり仏山に戻るのは気が進まない。広州で
大手外資の仕事を探せば、最初はちょっと落ちたと
しても、将来昇進して7,000元よりもっとたくさん
もらえる可能性だってあるわけだし」
と、断ったのだった。有名大学をでて英語堪能な
彼女としてはやはり外資のかっこいいオフィスで
働きたいらしい。多少給与が良くても田舎は嫌なのだ。
ところが、さらに3日後の水曜、管理人が帰宅すると
ウエンディがスーツケースと共に消えていた。
アメイ「社長が8,000元出す、って言ったんだって」
社長の方はウエンディが去ってから、必死で他の
人材を探したに違いない。だが10日たっても適材が
見つからず、業務が滞って仕方なく折れたのだろう。
次の仕事を見つける前に会社を辞め、辞めた後も
真剣に探していなかったあたり、ウエンディには
勝算があったに違いない。社長より彼女の方が
マーケティング力が上だったというわけだ。
逆に言うと、この社長は本来8,000元の価値がある
人材をそれまで5,000元で使っていたわけで、実際には
勝ったのは社長の方かもしれません。
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日本に戻ると恥ずかしいと言われます。
でもさすがにこのエピソードのようなことはね・・・
しかし暑いですな。
みんな車に乗り、エアコンをガンガン入れるので
外が暑いのです(多分)
白雲山の方とか田舎行ったら涼しいのかなぁ。
今ホテルから下見たらプールで泳いでる人多数。
(珠江そばのホテルです・・・笑)
以前上海で就職活動している時に、中国人と天秤にかけられたことがあるんですが、そこの総経理曰く「長く勤めてていい子だったんだけど給料上げてくれないなら辞めるって言い出して後任を探してて、それなら日本人がいいと思っているんです」
結局その子の要求をのんだら残ってくれることになって私の採用は無しになりました。
仕事ができる人なら強気の交渉もいいけれど、仕事できないのに給料値上げばかり要求してくる人も多いなあと思います。
ですからそんなに中国で違和感がない。(爆)
まとめて買う場合安くさせるのは日本でも当然のように交渉します。
昔は良くアメヤ横町(上野)でリ−ガルの靴値切って買ってました。
このブログをリンクさせていただきました。
名前は「広州で生活する日本人MMのブログ」です。
^_^
NINIさん、私そろそろ日本に帰るのでいつか暇になったら食事しませんか?連絡しますね^^
とくに値段の交渉が楽しく感じる私は変なのかな?(笑)
私のHPにリンクさせていただきました よろしかったかな
いつも楽しく読ませていただいてます。
NINIさんの観察力、リサーチ力、そしてなんと言っても文章には、いつも感心させられます。
今回は私も日々感じているところの、値切りテクについて、すごく勉強になりました。
リンク貼らせていただきました。
これからの更新、楽しみにしています!
ブログランキングからおじゃましました。
わかります、中国人の交渉力というか、
ねばりというか・・・
でも、とても冷静ですね、さすがです。
私は、ここのところ、値段交渉に
疲れてきています。。。
また、遊びにきますね。
最近はもう日本もずいぶん暑いみたいですが。皆がエアコンガンガンいれるおかげで最近時々停電します。昼間は許しますが、夜に停電だけは勘弁してほしいです。
>JIZIさま
日本にいた頃、実力主義で有名なゲームメーカーですごく稼いでいる友人が「給与とはその人材の引きとめ料だ」と言っているのを聞いてすごく納得したことがあります。とは言っても自分の市場価値って自分では分かりにくいので、JIZIさんのおっしゃるように仕事ができないのに...という人がでてくるんですよね。
>とんじいさま
アメ横は確かに日本でも普通に値段交渉が行われている珍しいスポットですね。アメ横センタービルの地下一階に中国人が経営する中国食材店が集まっていたのを覚えているのですが、今でもあるのでしょうか?
リンクありがとうございます。私もブログにおじゃまさせていただきました。Sophiaさんの完璧な日本語には到底およびませんが....
あんな田舎なところの弱小企業で働きたがる優秀な人材がいないからお給料が高くなるのでしょう。給与って、実力じゃなくて需要と供給なんですよね。
>みあかさま
お話聞いてると主婦も大変そうですが..私も面倒くさがりなので交渉には向いてません。交渉って、それが楽しめないとダメなんですよね。ご主人みたいに。
>バイリンガル(?)さま
リンクありがとうございます。変じゃありません。交渉が楽しめるのはトクだと思います。
はじめまして!深センよりの東ガンにある会社にいらっしゃるのですね。東ガンって広州よりもっと日本人社会の結束が固い感じがしますが、どうなんでしょう?またお待ちしてます!
>みいさま
私も値段交渉は疲れるのであまりしません。まあ、交渉する価値があるほど値段が高いものを買わない、というのもありますが。またおまちしてます!
>MOTOさま
なんか悲惨な体験をされてますね。
>尾行されてないか確かめる方法
一体全体どうしてこんな技が必要なシチュエーションに陥ったのでしょうか???