2006年08月02日

外国人上司

私の中国人の友人には日系企業で働いている人が
何人かいるが、彼(女)らの日本人上司評というのは
とても興味深い。

良い上司、悪い上司ともにいろんな人がいるのでとても
一括りにはできないが、共通していると思うのは
外国人であるところの日本人上司に率直な意見を言うと
いうのは、それがどんなに仲の良い上司であっても
彼(女)らにとって困難だということだ。

中国人同士、あるいは日本人同士でも上司にモノ申す
のは簡単ではないが、これが外国人上司となると
難しさは倍増する。(主観だが日本人部下&中国人
上司の方がまだ言いやすい気がする)

友人のアウェイの会社は今マーケティング部門の
マネージャー4人全員が次々に競合他社に転職して
しまい、危機的状態らしい。

彼女の勤務する会社は日本人なら誰でも知っている
大手なのだが給与や各種手当にいろいろ不合理な
部分があり、詳しくは書かないが、社員は激務なのに
割に合わないと感じてしまうのだ。

問題は、こんなに多くの退職者が出ているのに未だに
事態が改善されないことだ、とアウェイは言う。

問題提起をしてみたのか、と聞くと一度したが受け入れ
られなかったそうだ。会社側(日本人総経理)の言い分も
一理あったが、やはり社員には納得できなかった。

前にも書いたが、管理人も日本にいたころ外国人
上司の下で働いたことがあるのでこの気持ちは
良くわかる。この上司は決して話のわからない人
ではなかったのだが、腹を割って話し合うことので
きるような人間関係が我々の間にはなかった。
なので、一度問題提起して受け入れられないと、それ
以上つっこんで話し合おうという気がなくなってしまうのだ。

社員数人が退職するだけでは済まないこともある。


中国のインターネットサイトで話題になっている
のだが、深センの某日系大手銀行で先日大規模な
ストライキがあり、業務が全面停止してしまったらしい。
原因は親会社の合併に伴う待遇面のトラブルだったそうで、
団結が苦手な(?)中国人が全員一致でストに参加したと
なると、問題は相当大きかったのだろう。


さて、話をアウェイの会社に戻すと、この日本人総経理
は中国語も達者で社員との関係は決して悪くはないようだ。
社員教育に熱心で、アウェイが元いた会社にくらべて
半分の給与でも働いているのは、仕事の裁量権が大きく
学ぶところが多いからだという。

管理人がアウェイの口から聞いた話なので情報が
一方的だが、この一方的情報から判断すると辞めて
しまった4人のマネージャーとこの総経理は絶対に
まだ話し合いの余地があったと思う。4人がすぐに
交渉を放棄して、転職という手段にでてしまったのは
とても残念な結果だ。


かといって急に社員と密接なコミュニケーションを、と
言っても難しいと思うのだが、知人のO氏に聞いた話は
参考になるかもしれない。

中国滞在6年目のO氏は今年になって、地域の日本語教室
の先生のボランティアを始めた。生徒には日系企業の社員
も多く、彼らと友達になって授業以外の場でも話をするよう
になって
「世界の裏側が見えた感じ」
がしたそうだ。

自社社員の本音を聞くのは難しいので、他社のスタッフの
意見を聞いてみるという作戦、なかなかいいと思うのだが。

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最近公私共にトラブル多発で多少まいってます。
完全匿名ブログだったらここに書いてストレス発散する
のですが、(他人事として聞くには面白いネタばっかりです)
若干知人も読んでるので、人サマに迷惑をかける可能性が
あることは書けず....

最近は何かあるたびに「将来、時効になった後で「真実の
ディープ広州生活」
を書く時のネタがまた増えた♪」
と自分を励ます日々。

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この記事へのコメント
>「真実のディープ広州生活」

うわー、それ読んでみたいですぅ〜。
いつか帰国された折にでもお願いします。
「世界の裏側が見えた感じ」っていいですね。
そんな経験をしてみたいような、したくないような…。
Posted by hana at 2006年08月02日 03:30
いつもブログの更新を楽しみにしています。
私は香港在住なので、広州は近くてちょっと遠い世界なのですが、NINIさんの文章は、私には鮮明に伝わります。
NINIさんの前向きさ、多様性を受け入れる姿勢、そしてフェアな視点が好きです。(海外に住む日本人としては、本当に希少価値ですよ!)
今は大変だとおっしゃっていましたが、この前向きパワーを持って乗り越えられるでしょう。「真実」のディープ広州生活が公表させる日を楽しみにしています☆
Posted by 香港嬢 at 2006年08月02日 08:42
実は我が家もトラブル多発中。
娘が火傷したのと同じ日、
日本では実父がアキレス腱を切り、
実妹が太ももに火傷。
入居以来、過酷な環境にも
びくともしなかった熱帯魚達が
ぞくぞくお亡くなりに…。
娘の友人ママに「厄年だからお祓いを」
などと言われつつ、
相変わらず暢気に生活しています。

やなこと重なった分、
あとでいいことも重なるさ〜♪
Posted by ひろ at 2006年08月02日 15:17
私も現地スタッフを使う側の人間ですが、使う側の論理ですと『コミュニケーションと効率化は別だ』ということです。労使の労の側の意見を言われたとおり吸い上げると、会社経営は立ち行かなくなります。会社経営は効率を追求する場所であり、社員労働も効率を追及すれば利潤を得られます。なるべく安く、かつ効率よく働いてもらうのがベストなんですよ。
幸い、ここ中国には、代替労働力は腐るほどあります。いくらでも替わりはいるので、辞めてもらっても何ら困らない、、、というのが実感です。
Posted by 駐在員 at 2006年08月03日 02:37
日本人同士でも同じですね。でも現地社員にも辞める、という退路がある間は問題解決はできないでしょう。あえて対決する必要がないのですから。。。
それにしても厄払いした方がいいのでは。ボクも気づいたら前厄でした。。。
Posted by summy at 2006年08月04日 02:19
確かに難しい問題ですよね。
ダーシーも日々格闘しております。

文化の壁を越えるのは、なかなか難しいですね。

Posted by ◆◆北京のダーシーって誰よ!◆ at 2006年08月04日 03:52
わたしも雇う側ですが、あえて憎たらしいことを言わせてもらうと、実力もないのに口だけ一丁前の人は早く辞めてもらいたいです。
中国人老板のすさまじい首の切り方を学びたいところですが、日本人はまだまだ甘い人が多いと思う。
Posted by 14 at 2006年08月04日 09:57
>hanaさま

ちょっと話がそれますが、最近初めて子供をもった男性の友人(日本人)が「いままで見えなかったものが見えるようになった」と言ってました。目からウロコというのでしょうか。そんな経験してみたいですよね。

>香港嬢さま

過分なお褒めの言葉、ありがとうございます。
実はおととい出張で香港に行ったのですが、台風にぶつかって早々に帰ってきてしまいました。天気がよければレパルスベイに行って海でも眺めてのんびりしたかったのですが。
Posted by NINI at 2006年08月04日 22:56
>ひろさま

身近な人に起こる災難はつらいですね。熱帯魚さんたちは病気でしょうか?たしかに厄払いしたほうがいいかもしれませんね。。。って中国に厄払いってあるのでしょうか?

>駐在員さま

部長だろうが社長だろうが誰がいなくなってもうまく動くようになっている、というのが会社の理想の状態で、これに近いシステムを完成している職場もあるのでしょう。が、記事中に書いた私の友人の会社は分野が特殊で代替要員は基本的に大きなコストをかけて競合他社から引き抜くしかなく、今回は大きな損失になったようです。
私は過去に勤務した会社の上司、同僚とは結構連絡をとりあっている方だと思いますが、記事中の外国人上司とだけはそうなりませんでした。外国人だからこそ難しいという面はやっぱりあると思います。会社は生活の糧を得る場所ですが、ついでに友人を得ることもできればそれに越したことはないと思います。
Posted by NINI at 2006年08月04日 23:10
>summyさま

やっぱり厄払いですか。中国にあるのかどうか、聞いてみます。アメリカにはあるんでしょうか??

>ダーシーさま

おひさしぶりです。北京は広州よりはずっと人の定着がいいと聞いたことがありますが...広州はよくも悪くも学歴よりは実力主義だから、という説を聞いたことがありますがどうなのでしょうね。

>14さま

確かに、明らかに不正をしているとわかっている社員をそのままにしている甘い日本人上司というのは時々聞きますね。やる気のない社員はすぐクビ、不正をしている社員も(それを上回る貢献をしているのでない限り)すぐクビ、という中国人老板に学ぶべき点はあるかも。要はアメとムチの使い方というか。
Posted by NINI at 2006年08月04日 23:25
コメントのお返事ありがとうございます。
辞めたら困るような人材は、特別扱いすべきです。同じ部長クラスでも給料5割増しにするとか、他社比較でも高給にするとか。逆に駒要員の賃金は低めに設定します。特殊性のある業務はそうはありませんので、そんな割増給料は、経営に与えるインパクトは知れてます。そうすれば、本人は勝手にモチベーションを上げてくれますし、逆に辞めづらくなります。私の会社では、駒要員の流動は非常に激しいですが、上級管理職は、いくら激烈に働かせても辞めません。転職しても給料が減るからです。

Posted by 駐在員 at 2006年08月06日 05:25
僕は中国企業に勤めている日本人ですが、そういえば最近なんで仕事に身が入らないかと思って、ふと気づいたその根源は「(株主でもあり会社の総責任者でもある)ボスとの雇用関係としての信頼関係が無い」ってことかなあ、とふと考えたりしました。日本人であっても中国人であっても、勤めてる会社や上司へ大なり小なりの信頼とか思い入れとか、やる気ともいえるのかもしれませんが、そういうのがなければ僕の場合は仕事の気力が萎えてしまうと思いました。そういったものって給料で買えるものでもないし・・・。幸い僕の会社は会社のトップと直接話せる会社なんで、信頼回復とまでは簡単にはいかなくても、会社に対して僕がもう一回やる気を出すことが出来るように、上司と話してみようかなあと思うこの頃です。
そういう意味では上司とのコミュニケーションは大切ですよね。
Posted by MOTO at 2006年08月06日 22:42
やっぱり情と給与は大事ということですね。
経営者の重要な仕事の一つでもありますので
一度大きな損失を味わえば、次は考えるかな・・・・
と思いますね。

ところで、私も「真実のディープ広州生活」が大変気になります。
お知り合いの方に関係があると難しい場合もありますが、
ぜひそこを何とか。(<コラ)

Posted by at 2006年08月07日 02:24
私も外国人上司の一人です。
考え方、ものの見方、全く異なる部分が多く、苦労します。
ここに、更にもうひとつ別な存在(大陸以外)が存在するともっとおかしな状況が出来上がりますね。
Posted by 広州人 at 2006年08月08日 11:50
前会社の日本人総経理はなかなか素敵なリーダだと思います、よく現地スタッフの意見を進んで聞きました。皆さんも自分の意見を正直的に言えました。素晴らしい雰意気だと思います。
Posted by Sophia at 2006年08月10日 16:10
07月24日分から急に字が大きくなったのですが
家のパソコンが原因でしょうか?
Posted by 世玉 at 2006年08月12日 03:24
>MOTOさま

話合いの結果はいかがでしたか?よい方に向かうとよいですね。おっしゃっている信頼とか思い入れとかというのはいわゆる「愛社精神」とも言えるのかもしれませんが、私は愛社精神というのはすごくいいものだな、と思います。理屈でなくとにかく自分の会社が好き、というのは働く原動力となりますよね。

>慎さま

仕事柄いろんな日系企業と接触があるのですが、給与水準が普通でもとても定着率のよい企業もあって、そういう会社はやはりコミュニケーションがうまくいっている会社だな、と思います。

>広州人さま

見方、考え方は一見違うように見えても根底は同じような気がするのですが、どうでしょう?(例:中国人は比較的簡単に転職するが、日本人でもフリーターや外資系勤務者のように雇用に保障がない人達は比較的頻繁に転職する)管理人もまだ在中3年なのでよくわからないのですが。これからの研究テーマです(笑)
Posted by NINI at 2006年08月20日 00:16
>Sophiaさま

そうそう。そういう職場も結構たくさんあるんですよね。しかもリーダーが中国語が上手かどうかはあまり関係がなかったりする。そういう社風ってやっぱりトップの人格で決まるのでしょうか?

>世玉さま

パソコンにより、見え方が違うようで原因がわからず困ってます。。。
Posted by NINI at 2006年08月20日 00:19
確かにおっしゃったとおりです!その総経理は中国に4年間も滞在したといっても、あまり中国語を勉強する気にならない(通訳依頼)、が、人格は欧米人と近いです〜
Posted by Sophia at 2006年08月29日 12:47